先日、群馬県にある 正田醤油㈱ 様が工場見学にこられました。
今後の新製品開発に際し、鰹節を探しに枕崎に来られたとのことで、弊社にもお立ち寄りいただきました。
工場見学のあと、鰹節の種類別に出汁をとり利き出汁をされるということで、私も一緒に立ち会わせていただくことに。
本枯節(近海物)
本枯節(一本釣)
本枯節(まき網) など・・・
鰹節そのものの味、出汁の味、醤油を加えた時の味。
並べて飲み比べてみると、こんなにも違いがあるのか!とあらためて驚きました。
開発担当の方々はさすが味覚のプロですね。
味や風味の表現はもちろん、即座にお料理のイメージやアイデアが出てくるのにビックリ。
今回の枕崎訪問の理由を尋ねてみると、
「醤油も以前は畑で取れた大豆を使い、一つ一つ全て手作業で手間暇かけて作られたものなんです。もう一度原点に戻ろうと。今戻らなければ後世に何も残せなくなるんです。醤油だけではなく使用する全ての食材を一から見直してみようと」 と。
鰹節も同様です。
鰹節は日本でしか製造されていないと思っている方も多いようですが、そうではありません。
海外で製造輸入された鰹節も多く流通しています。
また、さまざまな調味料でいろいろな味が試せることは、とても簡単で便利ですし、悪いことだとは思いません。
ただ、本物の味もしっかり知ってほしい。そしてそれが、日本でどのような歴史を持ち、どのように作られているかを。
今回このような経験をさせていただき本当に勉強になりました。
そして心に思うことは、
「本物の味を正直に」
鹿児島枕崎 伝承工房・鰹家
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