カツオの主な成分を調べてみました……。含有量に関しては諸説様々ですので、数値は省略しました。これはまた別の機会に。
・ビタミンA
・ビタミンB1
・ビタミンB6
・ビタミンB12
ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるために欠かせません。で、少し気になることがありました。お刺身の中でニンニクを薬味にして食べるのは、カツオだけですよね。カツオのタタキはスライスで、お刺身はすりおろしたもので。実はカツオとニンニクはとても相性がいいのです。ニンニクに含まれる硫化アリルという成分は、特にビタミンB1の吸収を高めるのです。古来カツオがニンニクといっしょに食べられてきた理由がここにあります。
昔のひとって、偉いですよねえ。今のように科学的に調べる術を知らなくても、からだにいいこと、ちゃんと知っていたのです。すごい!
牛・豚のレバーも同様に多くのB群を含みますが、カツオの方が脂肪はずいぶん少ないので、脂肪が気になるひとには最適です。
・ナイアシン
・鉄分
・タウリン……血圧・血中コレステロール低下作用があるといいます。
・アンセリン
アミノ酸の中のβ-アラニンと1-メチル-L-ヒスチジンが結合したペプチドです。筋肉中の疲労による変化を和らげる働きがあり、体内の環境を一定に保つ抗疲労効果があるといわれています。筋肉中で使い切れなかったエネルギーが、乳酸として筋肉中に蓄積するのを抑制する効果があるとも。また抗酸化作用が強く、活性酸素を除去し血中の尿酸値を低下する作用も報告されています。水溶性という特徴があるので、出汁、煮汁にも豊富に含まれると考えられます。
カツオは生まれてからその生涯を、ずっと泳ぎ続けるといいます。その最大スピードも時速50キロとも60キロとも。瞬発力と持久力のかたまりですね。その源、秘密が、このアンセリンにありそうですね。
・セレニウム……アンチエイジング、免疫力アップ、動脈硬化防止、血糖値低下作用
・EPA(エイコサペタン酸)
・DHA(ドコサヘキサエン酸)
不飽和脂肪酸。神経伝達物質。スムーズな情報伝達に重要な働きを担う物質。脳の働きを高める。これはもうおなじみでしょう。
主な成分を見ただけでもカツオは健康な暮らしにとって必要欠くべからざる食品だといえるでしょう。そんなカツオを鰹節として年中常備し出汁を取って毎日の暮らしで食べる。日本人ってなんて素晴らしいんでしょう!
今回はこのあたりで。では、また。
コメント